貝たちに「穴」があいてしまっていた原因。
それは、かれらが貝がらやトゲを作るために必要な物質が、海の”酸性化”によって作りづらくなってしまっているからなのです。
かれらが体を作るためには海の中に豊富な「カルシウムイオン」と「炭酸イオン」が必要ですが、海の中に「二酸化炭素(にさんかたんそ)」が増えると炭酸イオンは減ってしまうということがわかっています。
二酸化炭素は、私たち人間が生活をする中でたくさん排出(はいしゅつ)されているのですが、これが増えていくことで地球の温度が上がる「地球温暖化(ちきゅうおんだんか)」にもつながるため、排出量を少しでも減らすことが求められています。
たとえば、エアコン(冷房)の設定温度を1度上げる、自動車の使用を一日10分でも減らす、などひとりひとりが意識して生活することで、この問題は少しずつでも改善していくことができるのです!
出典:国立環境研究所ウェブサイト