貝社員とアッサリ挑戦!海の謎解き大作戦
異変①
穴(あな)のあいた貝がらの謎

貝社員たちにも多い「二枚貝」の仲間たち。最近では穴があいた貝がみつかることも多いらしい。その理由は一体…?


情報1:穴のあいた貝たち

エゾアワビなどの貝がらにたくさんの「穴」が発見された。もともとは分厚くてかたいカラにおおわれた二枚貝の仲間たちに穴があいたのはなぜだろうか?

手がかり2:貝以外にも被害(ひがい)アリ

調査を進めると、実はこの被害は貝たちだけではないということがわかった。するどいトゲを持つ「ウニ」の仲間たちも、そのトゲが短くなっているという報告があったのだ。貝とウニに共通するものとは何だろう…?

手がかり3:貝とウニの共通点は?

貝とウニの共通点を調べていくと、貝がらやウニのトゲはともに「カルシウム」の一種でできているということがわかったぞ!このカルシウムに作用する何かが影響(えいきょう)をおよぼしているのだろうか…?謎を解き明かして真相をつき止めよう!

謎を解き明かしたものだけが
知ることのできる真相…。
この異変はこうして起こっていたのだ!

真相: 海の”酸性化(さんせいか)”

貝たちに「穴」があいてしまっていた原因。
それは、かれらが貝がらやトゲを作るために必要な物質が、海の”酸性化”によって作りづらくなってしまっているからなのです。
かれらが体を作るためには海の中に豊富な「カルシウムイオン」と「炭酸イオン」が必要ですが、海の中に「二酸化炭素(にさんかたんそ)」が増えると炭酸イオンは減ってしまうということがわかっています。

二酸化炭素は、私たち人間が生活をする中でたくさん排出(はいしゅつ)されているのですが、これが増えていくことで地球の温度が上がる「地球温暖化(ちきゅうおんだんか)」にもつながるため、排出量を少しでも減らすことが求められています。

たとえば、エアコン(冷房)の設定温度を1度上げる、自動車の使用を一日10分でも減らす、などひとりひとりが意識して生活することで、この問題は少しずつでも改善していくことができるのです!
出典:国立環境研究所ウェブサイト

まだこの謎の真相にはたどり着いていないようだ…。

謎を解き明かして真相を解明しよう!

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