日本でこれまでみたことのない外国の生き物たちのことを「外来種(がいらいしゅ)」と言います。反対に、これまでずっと日本で暮らしてきた生き物たちのことを「在来種(ざいらいしゅ)」とよびます。かれらは一体どうやって日本までやってきたのでしょう?
かれらは、私たち人間の生活によって海外から日本に持ちこまれました。たとえば、日本にやってくる貿易船が船のバランスを保つために積んでくる海水(バラスト水)の中に、海外の生き物のたまごや小さなプランクトンがふくまれていたり、人間が食べるために生きたまま持ちこまれた生き物たちがまちがって海に放流されてしまったり…といったことで日本にやってきて、そのまますみ着いてしまうのです。私たちの日常生活でも、つった魚を別の川にかえしたりすることでその場所の生態系を変えてしまうことがあるんですよ…!
たとえば北米のカナダからやってきた「ホンビノスガイ」のように在来種のアサリやハマグリとは別の場所にすんで私たちの食卓(しょくたく)を豊かにしてくれる生き物もいますから、すべての外来種がワルモノなわけではありませんが、かれらが地元の生態系にどのような影響(えいきょう)をおよぼすかは今後も注意深く観察していく必要があります。
出典:環境省ホームページ