貝社員とアッサリ挑戦!海の謎解き大作戦
異変③
真っ白に姿を変えたサンゴの謎

貝社員たちにとっての日々の癒し(いやし)は美しいサンゴをながめること。しかしそのサンゴが最近真っ白に染まってしまったらしい。その理由は一体…?


情報1:サンゴは”海のゆりかご”だ

そのしっかりとした骨格と複雑な構造から海の生き物たちの「隠れ家(かくれが)」になっているサンゴ。そんなサンゴがいきなり白くなってしまったのだが一体何が起こっているのだろうか…⁉

手がかり2:サンゴが白いのはSOSのサイン⁉

白くなったサンゴは、そのままだと死んでしまう個体なのだそう…。一体なぜそんなことになってしまったのだろうか?

手がかり3:サンゴの色は仲間の色

サンゴの色は、サンゴといっしょにいる”仲間”の色なのだという。この共生(きょうせい)関係にある生き物がこの異変をひもとくカギなのかもしれないぞ…!

謎を解き明かしたものだけが
知ることのできる真相…。
この異変はこうして起こっていたのだ!

真相: サンゴの白化現象

サンゴが白くなることを「白化(はっか)」と言います。白化したサンゴは、実はそのまま放置していると死んでしまう可能性が高い、危険な状況(じょうきょう)なのです。

サンゴは、その体の中に「褐虫藻(かっちゅうそう)」という生き物をすまわせています。この褐虫藻は、すみかを得るかわりに光合成によって作り出した酸素をサンゴにわたしています。サンゴはこの酸素を受け取ることで健康に生きていくことができるのです。このように、おたがいに助けあう生き物たちの関係を「共生(きょうせい)」といいます。
しかし、地球温暖化によって海の水温が上がっていくと、そのストレスでサンゴから褐虫藻がいなくなり、サンゴ本来の石灰質の体の色(白)にみえるようになってしまいます。これがサンゴが白化してしまう原因なのです…!

サンゴをとりまく環境(かんきょう)にはほかにも、生態系の変化によって発生したオニヒトデや「シロレイシダマシ(貝の一種)」などの天敵に食べられてしまうといった危険がせまっています。サンゴはたくさんの海の生き物に安全なすみかを提供する大切な存在なので、このサンゴたちが健康に暮らせる海を守ることが、海全体の生態系を守ることにつながるのです。 出典:国立環境研究所ウェブサイト

まだこの謎の真相にはたどり着いていないようだ…。

謎を解き明かして真相を解明しよう!

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